研究概要
「百聞は一見に如かず」と言われているように,視覚情報は情報を直感的かつ的確に伝達することが可能である.このような,人間が視覚情報から得ることができる理解や認識をコンピュータで実現するための画像や動画を解析する手法の研究と,その逆に,情報を分かりやすく可視化してコミュニケーションや創造活動において重要な役割を担うCG(Computer Graphics)技法に関する研究の融合分野である視覚情報処理(Visual Computing)を主なテーマとしている

研究概要
画像処理
  • ボケ画像のブラー領域分割
  • 医用画像からの膝関節軟骨領域の抽出
  • プリント回路の欠陥検査
  • 画像処理技術を用いた肌のキメ解析
  • 歩行動画像を用いた歩容解析,および歩行者認識
  • 任意姿勢の人物検出
拡張現実
  • 任意形状認識技術に基づく拡張現実の高性能化
  • 拡張現実のための光源推定
  • 拡張現実技術に基づく衣服の折りたたみ支援
浸透的可視化
浸透的可視化に関する研究では,ストレスなく理解可能な視覚情報呈示を情報の浸透性と定義
  • ナビゲーションシステム: 実世界にナビゲーション情報を融合
  • 案内図: 空間認知能力を補助可能な地図生成,鉄道運行障害時の案内情報
  • ドライバ支援: 不可視な区分線の可視化
視覚情報を用いた支援システム
  • コンピュータによる彫紙作成支援システム ⇒ 有色紙を使った彫刻:新しい芸術表現の支援
    • 画像からの彫紙下絵自動生成 … 領域分割手法,画像からの奥行き計測
    • 彫紙作成ユーザインタフェースの作成 … 彫紙の記述,操作手法
  • エクササイズ支援システム ⇒ 健康で安心な生活を支えるCG・CV(Computer Vision)応用技術
    • 運動解析によるアドバイスの生成
    • CGと実写の合成による直感的なアドバイス呈示 … 実証的なアドバイス呈示
    • 楽しめ,長続きするフレームワーク…エンタテインメントコンピューティング
  • プレゼンテーション支援システム
    • レーザポインタによる直感的なマーキング,描画インタフェースの実現
    • 位置検出機能を備えた電子ペンの作成
    • ジェスチャ認識技術に基づくプレゼンテーション操作
  • 視線ジェスチャによるコンピュータ操作